弁士と生演奏で楽しむ無声映画　心斎橋で活弁！シネマートライブ

フランスの無声コメディ映画に合わせて、活動弁士の語りと生演奏が楽しめる「活弁！シネマートライブ」が、シネマート心斎橋で初開催される。

東京のシネマート新宿では2014年3月より3回にわたって開催されている人気企画。大阪では初の開催となる。
活動写真とも呼ばれていた無声映画の時代の日本では、映画の内容や登場人物のセリフを語りで紹介する「活動弁士」が多く活躍していた。そのかつての映画上映の姿を楽しんでもらおうと、いまでも有志の手により活動弁士付き上映が開催されている。

今回登壇するのは、弁士の佐々木亜希子さん。NHK山形放送局でキャスターを務めた後フリーに転身。2001年からは活動弁士としても活躍。コメディ、シリアスもの、時代劇、アニメまで、160作品以上のレパートリーを持ち、さまざまなイベントでその語りを披露してきた。
さらに会場では生演奏も実施。クロマティックアコーディオン奏者のかとうかなこさんと、フィドル奏者の大森ヒデノリさんが、シーンごとに演奏を行い、映画を盛り上げる。

（左から）活動弁士の佐々木亜希子さん、かとうかなこさん、大森ヒデノリさん

上映されるのは、『イタリアの麦わら帽子』（1927年、73分）。結婚式の当日、式に馬車で向う新郎が、とある貴婦人の麦わら帽子をダメにしてしまい、夫人の浮気相手だった将校が激怒し弁償を迫る、というストーリー。フランスでコメディ映画を作りつづけたルネ･クレール監督の若かりし頃の作品。

『イタリアの麦わら帽子』

「活弁！シネマートライブ」は、6月21日（土）の13時と16時30分の計2回、大阪・アメリカ村のシネマート心斎橋で開催予定。
なかなか体験できない、臨場感あふれる活弁。ぜひこの機会に。