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描いた絵がアニメになる感動 サンサン劇場で児童ワークショップ

尼崎市の塚口サンサン劇場で4月20日(日)、「コマ撮りアニメワークショップ」が開催。子どもたちが切り絵アニメの制作に挑戦した。

サンサンコマ撮り_会場
動かす切り絵をつくる児童ら。両親も協力。

子どもたちにアニメ制作の奥深さや、作ったアニメが動いた時の感動を体験してもらおうと、同劇場が企画。大阪を拠点に活動するアニメ制作・上映チームPEASのメンバーが講師を務めた。
当日は児童16人を含む計26人が参加。尼崎市だけでなく、大阪や奈良からの参加者もあった。PEASメンバーの指導のもと、自身で描いた絵を切りぬき、関節を少しずつ動かしながらコマ撮りする手法での作品制作に挑戦した。

同劇場の担当者は「今日は、お子さんが監督であり演出であり脚本家です。お父さんお母さんは、いわばそのAD。子どもたちの体験をサポートしてあげてください」と呼びかけた。

サンサンコマ撮り_説明
切り絵アニメの作り方について解説

児童らはロボットや魚、人形など、めいめいが好きなキャラクターを描写。それぞれ数秒程度のシチュエーションを考えながら、小道具や背景も制作した。
そして切り絵をつくり終えた児童から順番に、撮影ルームで1枚1枚、パソコンで確認しながら写真を撮影。少しずつ自分の絵が動いていく様子に、多くの児童が夢中になっていた。

サンサンコマ撮り_編集
パソコンで確認しながら1枚1枚撮影

完成後は、同劇場の映写室を見学し、アニメ制作チームソバットシアターが出かけるアニメーション作品『電信柱エレミの恋』を観賞。その後、作ったばかりの児童作品をプロジェクターで上映した。
苦心して作ったアニメが、目の前で動いている様子を見て、多くの親子連れから歓声が起きていた。

サンサンコマ撮り_上映
自分の作品を観賞する親子たち

同劇場担当者は「子どもたちに喜んでもらえてよかった。またこういう機会をつくっていきたい」と話した。

PEASは、大阪・北堀江のART HOUSEでも定例上映会を実施している。
次回の5月17日(土)では、今回と同じく切り絵アニメのワークショップを開催する。要予約。

■サイト
塚口サンサン劇場
http://www.sunsun.info/
ソバットシアター
http://park11.wakwak.com/~sovat/
PEAS
http://peas-animation.com/
「短編アニメの世界へ」堀江のPEAS上映会が再始動[ニュース]
http://www.cinepre.biz/archives/12065