6月23日（土）、京都みなみ会館で、東日本震災をテーマにしたロードムービー『いつかのピクニック』が1日限定上映されるとともに、舞台あいさつが行われました。
 左から吉川監督、脚本の江藤直樹さん、出演者の高橋瑞佳さん、渡辺真さん |
舞台あいさつでは監督の吉川信幸さん、脚本の江藤直樹さん、出演者の高橋瑞佳さん、渡辺真さんが壇上に立たれました。
今回3.11の東日本大震災をテーマに撮影を始めたきっかけを語る吉川さん。それは、吉川さん自身が震災後に体験したボランティア活動で、現地の方に言われた言葉にあったとか。
そのボランティア活動は期間が短く、できることは多くはなかったそうですが、現地の人の「ここで見て聞いて体験したことを、関西の方々にも伝えてもらいたい」という一言から、吉川さん自身ができることを考えた結果、今回の映画制作になったそうです。
私は最初、震災をテーマにした作品に抵抗がありました。「はたして本当に必要なものなのか」と、申し訳ないのですが疑問を感じていたのです。
しかし、がれきの中で撮影するジレンマや、被災者への配慮についてディスカッションをしながら撮影した、というお話を聞きながら、感じ方が変わっていきました。今回の震災や津波の被害は、本当に起きてしまった現実だということ、そして少しずつ復興に向かってはいるもののまだまだ先は長く、1年以上たった今もまだ、被災された方々の中に深い傷が残っているのだということを実感しました。あの震災が起こった時、遠くにいながらも感じた痛み、それを忘れてはいけないと吉川監督は伝えたかったのでしょう。
『いつかのピクニック』は6月30日（土）より一週間、大阪・九条のシネヌーヴォXでの上映が決定しています。吉川監督をはじめ出演者の方々もできるだけ足を運んで舞台あいさつをしたいと話していました。ぜひ映画を見て、監督たちと感想や意見を交わしてみてください。
日程はこちらの記事へどうぞ。
 壇上でそれぞれの思いを話す出演者ら |
■サイト
京都みなみ会館
http://kyoto-minamikaikan.jp/
『いつかのピクニック』公式サイト
http://picnic-movie.com/
【キネプレ記事】京都・大阪で、震災テーマのロードムービーが上映
http://www.cinepre.biz/?p=877
