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アニメ制作・上映団体「PEAS」

大阪を拠点に、アニメーション映像の制作や作品上映会を精力的に続ける、「PEAS」という名前の団体があります。
毎月定例会として、ギャラリーで短編アニメーションの上映イベントを開催するほか、毎年6月には、規模を拡大した「Animation Factory Festival」も行っています。
今回は、そんな彼らに、活動について話を聞きました。
アニメーションにかける「PEAS」の思い、読んでみてください。

主催の「Animation Factory Festival 2012」についてはこちらの記事へ。


「PEAS」代表の植村さん

‐‐‐まず最初に、「PEAS」について教えてください。

PEAS 私たちは、京都造形大学出身者で形成した団体です。といっても、同級生だったわけではなく、この大学でアニメーションを教えていた相原信洋さんのつながりです。現在は定期的なイベントを運営するほか、アニメーション映像のお仕事もいただいています。

‐‐‐毎月上映会をされていると聞きましたが。

PEAS 月例会として開催している上映イベントは、大阪北堀江のギャラリー「ART HOUSE」さんを借りて行っています。ギャラリーなのでそんなに大人数は入りませんが、毎回アニメの作り手の方にも参加していただき、観客と作り手側の距離が近いイベントとして継続してきました。
参加してくれる作家さんも最初は同じ大学の方が多かったんですが、今ではいろんな方が集う場になってきたと思っています。登録していただいている作家さんは、50名を超えました。手書きや影絵、クレイアニメ、CGなど様々なアニメ作品がそろっています。

‐‐‐企画されている「Animation Factory Festival」とはどういったイベントですか。

PEAS 「Animation Factory Festival」は、月例会とは違い大きな規模で、毎年1回実施しています。
もともと恩師の相原信洋さんが函館で「Animation Factory」というワークショップをやっていました。そこで出てきた作品や、京都造形大学の学生の作品を上映する場として「Animation Factory Festival」をされていたんですね。そして2010年に、「大阪でもやろう」という話をいただいたところから始まりました。まず「Animation Factory Festival」が2010年6月にスタート。そのあと月例会も始めるようになった、という流れですね。
「Animation Factory Festival」は昨年も同じ6月に第2回を開催して、今回が3回目になります。東京では初めてですね。反響が広がって少しびっくりしていました。NHKのクレイアニメ「ニャッキ!」の伊藤有壱さんからも参加表明が来て、驚きました。


「もっといろんな人に見てもらいたい」と話す植村さん

‐‐‐「Animation Factory Festival」では、上映会だけでなく、ワークショップなども並行して実施されるんですね。

PEAS そうですね、扱っているアニメーション作品が短いものばかりなので、「家で見ても一緒」や「YouTubeで見ればいい」ということになったらもったいないかなと。せっかく会場に足を運んでいただくのならば、何かプラスアルファがあれば、と考えています。
それは月例の上映会でも一緒ですね。なるべく作り手さんとの接点がある場を作ろうとしています。作り手に質問できたり身近に話せたり、という空間を大切にしています。

‐‐‐上映会以外の活動に関してはどうですか。

PEAS 京都の自主映画上映団体「月世界旅行社」さんとは交流がありまして、いろいろコラボしています。月世界旅行社さん主催の定例イベント「マチヤ映画紀行」に出品したり。
来場者の方には、実写映画とそんなに区別することなく、楽しんでいただいたのではと思っています。
他には、姫路シネマクラブさんが運営されてる「シネマ窟」の第2回目に出させていただきました。今回の「Animation Factory Festival」のプレイベントも協力していただいています。

‐‐‐「Animation Factory Festival」はどういう方に見に来ていただきたいですか?

PEAS 姫路の「シネマ窟」さんや月世界旅行社さんのように、呼ばれて上映する機会が増えてきました。先日は近所のご老人が集まるシェアスペースで上映したんです。そこでご老人や子供たちが集まって、とても喜んでもらえて。普段のPEASの上映会ではそういう層に来ていただくことってないですからね。20代から50代ぐらいまでの方が大半で、子供やご老人、というのはすっぱり抜け落ちていたので、ありがたかったですね。
フェスも、普段こういう短編アニメになじみのない方にも、見ていただきたいですね。まだまだ認知されていないのが現状なので。

‐‐‐今後はコラボイベントのような形は続けていかれるんでしょうか?

PEAS そうですね。たとえば実写とアニメのコラボもやりたいですね。上映会の方も、普段の月例の上映会が25名ぐらいで定員になってしまうので、だんだん認知が上がってくると満員になってしまうんですね。だから、なにか考えないといきたいなあと思っています。


「楽しいアニメ作品をぜひ見に来てほしい」と呼びかける「PEAS」の皆さん

「PEAS」の皆さん、ありがとうございました!

(2012年5月 取材・執筆:森田和幸)

■サイト
PEAS
http://peas-animation.com/
Animation Factory Festival 2012
http://peas-animation.com/anime-factory/
【キネプレ記事】短編アニメが集結、大阪で合同上映フェス
http://www.cinepre.biz/?p=707