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姫路のシネマ窟が拡大イベント 自主短編アニメを大特集

姫路の定例上映会「シネマ窟」が、8月25日(日)、姫路市立美術館で「ショートアニメーション姫路2013」を開催。多数の短編アニメが上映されたほか、アニメーション作家和田淳さん・水江未来さんのトークや子ども向けワークショップも実施された。


作品についてトークを行うアニメーション作家ら

「シネマ窟」は、姫路シネマクラブが定期開催している自主作品の上映イベント。第12回目となる今回は、規模を拡大し、「ショート・アニメーション姫路2013」として開催。大雨洪水警報まで出たあいにくの天気となったが、多くの映画ファン・アニメファンなどが来場し、アニメ作品を堪能した。

上映されたのは、大阪のアニメ制作チームPEASが選抜したアニメ作品や、メンバーが手がけた新作ホラー作品、そして東京藝大アニメーション専攻の学生作品。またあわせて、ベルリン国際映画祭短編部門で銀熊賞を受賞した和田淳さんと、ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門にノミネートされた水江未来さんという、「海外での評価も高いアニメ作家」の作品も特別上映された。

上映の合間には、作り手たちのトークも実施。来場できない遠方の作家はスカイプでのビデオ通話で参加し、それぞれが作品にかけた思いや制作の裏話などを披露した。
和田淳さんも会場を訪れ、スカイプで水江未来さんとのトークを披露。自身の作品についての話や、同じインディーズアニメーション作家レーベル「CALF」に参加する間柄として、水江さんとアニメについての話題を繰り広げた。


スカイプでのトークを実施

アニメ作りについて話す和田淳さん

また別会場では、子ども向けワークショップ「おばけやしきをつくろう!」も開催。PEASや東京藝大の宮﨑しずかさんが、親子連れらにお化け作りを指導し、それをコマ撮りアニメとして撮影。イベントの最後に上映すると、参加した児童らから歓声があがった。


お化け作りに挑む児童ら

ワークショップの完成作品はこちら。

シネマ窟は、今後も姫路で定期的に開催され、さまざまなインディーズ作品を紹介していく予定。
また姫路シネマクラブは、2014年1月に第100回例会を実施。100回を記念して、木下恵介監督の生涯を描いた『はじまりのみち』の上映と、同作の原恵一監督によるトークイベントを予定している。

■サイト
ショート・アニメーション姫路2013
http://sah.jyoukamachi.com/
シネマ窟
http://www5.ocn.ne.jp/~himecin2/CINEMA-KUTSU/
多彩なショートアニメが集う2日間 大阪・玉造でアニメフェス
http://www.cinepre.biz/?p=7321