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“映画超える劇場”目指す 梅田ブルク7にミュージアム新設

梅田ブルク7に、映画作品の世界を堪能できるミュージアムスペースがプレオープン。現在は「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」の展示を行っている。


ブルク7に「ミュージアム」がプレオープン

梅田ブルク7は、大阪の複合商業ビル「E-MA」7階にある映画館。梅田東映会館の後継として、2002年に開業した。
今回は、「映画を超える劇場へ」をテーマにリニューアルを実施。ミュージアム空間を新設したほか、今後は多目的スペースでの催しやグラフィックプロジェクトなどを行う予定。

ミュージアムスペースでは、約5メートルの幅の壁面で展示を行うほか、ショーケースで限定品を展示・販売する。また7月20日(土)には、インタラクティブアーティスト・松尾高広さんとコラボした3Dパノラマ空間がオープン。これは、デジタル化したさまざまな作品を大量に展示できるもので、観客が自分で選びながら鑑賞する「まったく新しいギャラリーのスタイル」となる。


作品が展示されるミュージアムスペース

今回6月22日(土)からのプレオープンでは、「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」収蔵作品のパンフレットや作品画像などを展示。「赤毛のアン」や「ルパン三世」など宮崎駿・高畑勲らが手がけた作品や、「バッタ君町に行く」「夜のとばりの物語」「イリュージョニスト」など海外の優れた作品を一挙に紹介している。
また現在梅田ブルク7では、高齢者社会を背景に認知症や老人ホームの現実などを描いたスペインのアニメ作品『しわ』を公開している。


高畑勲監督が推薦している『しわ』の情報も

同スペースは6月29日(土)に正式オープン。後日公開されるアニメ映画『劇場版銀魂完結篇 万事屋よ永遠なれ』にあわせて、銀魂に関連した展示が行われる。
ギャラリースペースは今後、イベントでの活用も検討中とのこと。またギャラリースペース以外にも、特殊メイクのデモンストレーションを披露する「ユニバーサル・サイト」など、さまざまな新企画を打ち出していく予定だという。

映画を上映するだけにとどまらず、作品の世界にどっぷりと浸れる空間作りに乗り出した、映画館の新たな試み。
今後のさらなる発展に、期待したい。

詳細情報
正式オープン 6月29日(土)
※「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」の展示は6月28日(金)まで。
映画館 梅田ブルク7
大阪市北区梅田1-12-6E-MAビル7F、TEL 06-4795-7602)
サイト 梅田ブルク7
http://burg7.com/