塚口サンサン劇場の改革10年を記した人気連載! 書籍も発売中!

連載コーナーはこちら

ぴあフィルムフェスが京都へ 若手の期待作一挙上映

インディーズ出身の映画監督を多数輩出している「ぴあフィルムフェスティバル」が、京都シネマで開催される。2月16日(土)~22日(金)。


邦画の新しい才能に出会えるチャンスが、京都にやってくる。

「ぴあフィルムフェスティバル」(以下PFF)は1977年にスタート。石井聰亙(現在・石井岳龍)、犬童一心、黒沢清、園子温、矢口史靖ら邦画の有名監督を輩出してきた。自主映画コンペティションをメインとする映画祭として知られ、インディーズから商業デビューへの通過点の一つと捉えられている。
昨年は9月に東京で、第34回PFFが開幕。12月には神戸で開催されたが、今回は京都上陸となる。コンぺティション部門の「PFFアワード」から作品を一挙上映するとともに、将来有望な監督たちが11名来場予定だという。


『くじらのまち』

『魅力の人間』

上映される作品は、選りすぐりの16本。仲良し高校生男女3人組のすれ違う心の揺れを瑞々しく表現し、グランプリに輝いた『くじらのまち』(70分、鶴岡慧子監督)や、工場で働く男たちの日常に浮かび上がる不穏を描き、準グランプリを獲得した『魅力の人間』(89分、二ノ宮隆太郎監督)などが披露される。京都出身のイノウエカナさんが監督した、ボーイッシュな女子高生が主人公の『あん、あん、あん』(43分)も。
また、PFFアワード入賞者の企画をPFFがトータルプロデュースして作品に仕上げる「PFFスカラシップ」で生まれた作品『HOMESICK』(廣原暁監督)の併映も行われる。


『あん、あん、あん』

ちなみに『くじらのまち』が釜山国際映画祭とベルリン国際映画祭、『魅力の人間』はロッテルダム国際映画祭への出品がそれぞれ決定している。海外での評価も高まる新進気鋭の監督たちの作品を、ぜひ堪能してほしい。

「ぴあフィルムフェスティバル in 京都」は、2月16日(土)~22日(金)まで京都シネマで開催。若手監督が11名来場して舞台あいさつなどを行う。上映作『ゆれもせで』(川原康臣監督)に出演している劇団「ヨーロッパ企画」の本多力さんも来場予定。

■開催日程
2月16日(土)~22日(金)

■料金
・前売
 全作品フリーパス4,500円
 コンペティション部門 1回券800円、3回券2,100円
 招待作品部門 1回券1,200円

・当日
 コンペティション部門 一般1,000円、学生700円、3回券2,700円
 招待作品部門 一般1,500円、学生700円

■開催場所
京都シネマ
(京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620番地、TEL 075-353-4723)

■サイト
第34回PFF 公式サイト
http://pff.jp/34th/
京都シネマ
http://www.kyotocinema.jp/
自主映画の登竜門PFFが神戸に 学生向け割引も 【キネプレニュース】
http://www.cinepre.biz/?p=3345
神戸でぴあフィルムフェス 若者の渾身作ずらり【キネプレレポート】
http://www.cinepre.biz/?p=3489