喜劇王のルーツ探る　神戸でチャップリン短編集上映

喜劇王チャップリンが初期に出演した短編作品のデジタル修復版特集上映が、神戸アートビレッジセンターで11月23日（金・祝）からスタートする。11月30日（金）まで。

映画史上に燦然と輝く喜劇の天才チャップリン。そのルーツに迫る短編作品が、日本映画発祥の地・神戸にやってくる。

今回神戸アートビレッジセンターで実施される「チャップリン・ザ・ルーツ：傑作短編集」は、オーディトリウム渋谷、シネ・リーブル梅田、銀座テアトルシネマ、伏見ミリオン座で催され、好評を博した企画特集。チャップリンが、銀幕デビューした1914年から1917年までの4年間に出演したという短編映画60本の中から、16作品を上映するというもの。
さらに、2010年に96年ぶりに発見された幻の出演作『A Thief Catcher（泥棒を捕まえる人）』を世界で初めて劇場公開する。

短編作品には、弁士や吹き替え声優が参加。弁士は、長年活動する澤登翠さんや坂本頼光さんら、声優は山寺宏一さん、野沢雅子さん、杉田智和さん、若本規夫さんら実力派が勢ぞろいし、その声の技術でチャップリンの演技に華を添える。
また11月23日（金・祝）には、『A Thief Catcher（泥棒を捕まえる人）』を生演奏の伴奏つきで上映。日本チャップリン協会会長の大野裕之さんの解説のもと、チェリストの古後公隆さん・ピアニストの川嶋杏奈さんが華麗な演奏で初日を盛り上げる。