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話題作が大阪上陸 『先生を流産させる会』七芸で公開

8月25日(土)から、大阪・十三の第七藝術劇場で『先生を流産させる会』(62分、2011年)の上映がスタートする。


(c)2011内藤組

『先生を流産させる会』は、2009年に愛知県で起こった実際の事件(教師の流産を狙って、給食に異物を混入したというもの)をモチーフにした映画作品。現実は男子生徒の会だったが、本作では女子生徒に変更され、彼女らが担任の女子教師の妊娠を知り、「先生を流産させる会」を結成するというストーリーを描いている。


(c)2011内藤組

監督は、映画美学校を卒業し、継続的に映画を作ってきた内藤瑛亮さん。それまではホラーをメインに作品を制作してきたといい、今回は「社会性のある事件を扱おう」と考え、この事件を題材にしたという。
「『先生を流産させる会』という名前は、単純な『先生を殺す会』よりも、聞いた人をぞっとさせる何かがある。なぜ我々はこの言葉におぞましさを感じるのか、をテーマに描いていこうと思いました」と内藤監督。


作品について話す内藤監督

女子生徒にした理由については「女の子が妊娠する体に変化していく思春期は、自分の体に向き合い真剣に考える時期。“流産”と言う単語についても理解し始めている女子生徒にとって、女教師は自分の未来の姿ともいえるし、女教師にとっても女子生徒を過去の自分として見ることもできる。この関係性の方が、このタイトルのおぞましさに近づいていけると思った」と話す。

6月の渋谷公開以来、多くの物議をかもしだしてきたという本作。今回が関西での初上映となる。内藤監督が描きたかった「おぞましさ」を、ぜひ目撃してほしい。
『先生を流産させる会』は第七藝術劇場で8月25日(土)から上映スタート。

■予告編

■上映日時
8月25日(土)~31日(金)
12:30~・15:30~
9月1日(土)~7日(金)
18:25~・19:40~
9月8日(土)~14日(金)
20:45~

■料金
一般・専門・大学生1,300円、シニア1,000円

■上映場所
第七藝術劇場
(大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ6階 、TEL 06-6302-2073)

■サイト
第七藝術劇場
http://www.nanagei.com/
『先生を流産させる会』公式サイト
http://sensei-rsk.com/
【キネプレレポート】『先生を流産させる会』上映中 宮田亜紀さんが登壇
http://www.cinepre.biz/?p=1713